運命の一夜を越えて

それから私たちはいろいろと話合った。

同じ方向をみて進むと決めたからには話し合いが必要だった。

渉からは、可能な限り安静にしてほしいことや、外出に関しては渉と一緒にすること。体調がおかしい時は早めに連絡をすることをお願いされた。それから私は今は在宅ワークという状況で、正式に退職する前に何度か会社に顔を出さなくてはならない状況がある。その日も、渉は送迎をしたり有休をあててくれると言ってくれた。

渉はすでに会社にも私の状況を話してくれていたらしく、連絡がいつでもとれるようにしてくれていることや、出張はしばらくなくしてもらうことにすでになっているらしい。
元から有休についてや残業についてかなり厳しく管理がされている会社なだけあってこういう時に使える制度も多く、安心につながった。

私は渉に、体調が悪い時や受診の時はそばにいてもらえることに感謝をしているという気持ちを伝えてから、でも、それ以外に仕事を休んだり、心配で仕事に集中できなくなってしまうことは嫌だと伝えた。長年同じ会社で努力してきたことの大変さと、だからこそ積み上げたものを守りたい気持ちは私にもわかる。渉にそう言った以上、私も負担をかけないように気をつけなくてはならないと改めて自分に喝を入れる。