運命の一夜を越えて

まぶしすぎる天井・・・
真っ白な天井・・・

何度か瞬きをしていると、少しずつ意識がはっきりとしてきた。

赤ちゃん!

慌てて体を起こそうとすると、体を強い力でベッドに押し戻された。

「起き上がったらだめだ。」
「渉」
「まだ点滴してる」
「赤ちゃん!赤ちゃんは!?」
私をベッドに戻そうとしている渉の腕につかまる。
「赤ちゃんは!?」
一番今知りたいことだ。

「・・・」
くらい表情になる渉。
思わず渉から手を離して自分のお腹に触れた。