運命の一夜を越えて

正直、渉の収入だけで生活していくことができることは結婚前からわかっていた。
結婚してからも渉には仕事を辞めても大丈夫だと言ってもらっていた。

忙しくて、朝渉にお弁当や朝食を作ったり、いってらっしゃいと送り出すことは初めてだった。むしろ逆のことすらあった。家事も、一緒にやることがほとんどで、渉の方が効率よくこなしてくれていた。

私、ダメな奥さんだな・・・

もっともっと渉にしてあげたいことがある。

ちゃんとこれからできるだろうか・・・

その時間が私に残されているだろうか・・・

元気でいられるのはあとどのくらいなんだろうか・・・



不安な考えがはじまると、止まらなくなる。