事態は思っていたよりもかなり深刻だ・・・。

私・・・死んじゃうかもしれない・・・

その可能性の高さに、私はギュッと唇をかみしめた。

組織をとる検査はかなりの激痛だった。
でもエコー写真を握りしめて、なるべくお腹に力を入れないようにして私は耐えた。

こうしてたくさん体に針を刺されるのは初めてじゃない。

前にがんの治療をしている時も何度もその検査を受けている。その時は麻酔をしてもらっていたけれど、今回は麻酔なしだ。

それでもいい。

私の心はもう決まっている。

この奇跡を守ると。
この命を・・・新しい命を守ると。