運命の一夜を越えて

辛い治療をして、また生きられるかもしれない。

でも・・・

生きられたとしても私は一生、命をあきらめたことを悔やんで生きることになる。


痛いの痛いの飛んでいけ・・・

お父さんに飛んで行った私の病気。
今度は私に奇跡を与えてくれた赤ちゃんに飛んでいくの・・・?

そんなの・・・耐えられない。


それに私は見て来た。

渉が小さな子に向ける優しいまなざしも。きっと渉はいい父親になる。そう確信できる瞬間を。
その度に心の中でごめんねと謝ってきた。