運命の一夜を越えて

どの話も渉らしくて、私の気持ちを励まそうという気持ちが伝わる話し方で、私はいつの間にか眠っていた。

次に目を覚ますと、再び渉が私を抱きしめてくれていて、ふとベッドの隣を見るとそこには水やタオルが用意されていた。
私が寝ている間に、入院の用意もしてくれたらしい。

「お風呂・・・入りたいな・・・」

すっきりしたくて、眠らずに私に寄り添ってくれていた渉に言うと、渉は嬉しそうにお風呂の用意をしてくれた。

いつものように、一緒にお風呂に入る私たち。
いつものように、渉は私の髪を洗ってくれる。

お風呂から上がると夜7時。

「何か食べる?」
その言葉に、私はふとプリンが食べたくなって渉に言うと、渉はすぐに着替えをして財布を持ちダッシュでコンビニへ行って買ってきてくれた。