運命の一夜を越えて

いつの間にか寝ていた私が目を開けると、そこには心配そうな顔の渉がいた。

今日は検査結果を聞きに病院へ行く日。
渉も仕事を半休してくれている。

「顔色悪い。寝れなかった?」
「んー寝れた。」
「嘘つき。」
そう言って瞬きしながら目を覚まそうとしている私の髪を撫でる渉。
「ぎりぎりまで横になってていいぞ?起こすから」
「大丈夫。起きる・・・」
「何食べたい?朝ごはんは任せろ」
「・・・梅干しおにぎり」
「了解。梅干しいっぱいいれるな」
「・・・普通でいい」
「部屋、あっためてくるからまだ布団にいろ」
渉は私をあたたかな布団に残したまま部屋を出て行った。
渉のいなくなった布団はやけに広く感じる。

まだ結婚をしていなかったときは、シングルベッドだった私。
今はキングサイズのベッドに買い替えたけど、いつもほとんどのスペースが余るくらい、私たちは体を寄せ合って眠る。