運命の一夜を越えて

「ちょっと熱っぽいか?」
私の頬に触れた手を、額の方にうつす渉。
「寝てたからかな」
「そうか?」
「多分」
「ごはん食べられそうか?」
「少しなら」
「こまったなー」
私の様子に顔をしかめる渉。
心配そうな顔が視界に入る。

「大丈夫。今夜はゆっくり湯船につかって、すぐ寝る。」
「そうしよう。もうお風呂の用意もできてるし」
そこまでしてくれてたのか・・・。

「ありがとう。最高の旦那様」
「急に甘えんな。襲うぞ。」
「ばか」
そう言い合いながら消えない不安を消すように私は渉の胸に抱き着いた。