運命の一夜を越えて

「ごめんな・・・彩・・・ごめんな・・・」

渉の険しい顔は私を怒っていたんじゃない。
ただただ自分を責めていたんだ・・・。

私の勝手なことなのに。

私が悪いのに。


渉は自分を責めてたんだ・・・。



私はその夜、渉が眠ってからその寝顔を見て声を押し殺して泣いた。
泣く資格なんてないとわかっているのに。

こらえられなかった。

ごめんね・・・そう繰り返しながら・・・涙を流した・・