運命の一夜を越えて

冷蔵庫へ買ってきたものを入れた渉はすぐに浴室へ向かった。
湯船にお湯を張っているらしい。

部屋に戻った渉は私の手を再び握り浴室へと連れて行き、脱衣所で手を離してどこかへ行った。

・・・。

どうしたらいいのかわからないまま立っていると、渉は私の着替えと、私の部屋に置いたままになっていた自分の着替えを手にして戻ってきた。

立ったままだった私の服を脱がし始める渉。

ブラウスのボタンに手をかけられたとき、思わずその手を止めようと私は自分の手を出した。

すると、渉は叱られた子供のような切ない目をする。
「自分でやるから」
ごまかそうと私が言った言葉に渉は何も反応せず、再び私のブラウスのボタンをはずしはじめた。