運命の一夜を越えて

私はそれ以上何も答えなくていいように、黙った。
そして目を閉じて寝たふりをする。

「彩?」
私が目を閉じていることに気づいた渉は私の体を自分の方へ抱き寄せて、ベッドから落ちないようにしてくれる。

「愛してる。お休み。」と愛の言葉までささやいて・・・


渉は私よりも先には眠らない。
私が眠りについてから目を閉じる。

私が一人で怒っている時だって、私に絶対に背を向けない。

私も愛してる・・・

心の中ではいつだって私はその言葉を繰り返している。