運命の一夜を越えて

私たちはそれから渉の作ってくれたご飯を食べて、一緒にシャワーを浴びてからすぐ布団に入った。
いつの間にか私の床に落としていた荷造り途中の服たちはきれいにたたんでキャリアケースに入れられていた。きっと寝ている間に渉がやってくれたんだ。

今夜もぴったりと寄り添うようにして眠りにつく。

あと何回、こうして一緒に眠れるだろうか・・・。

「彩」
「ん?」
「今年の定期検査の予約、いれたのか?」
「まだ」
「入れないと。」
「・・・うん」
自分でも予約を入れる時期だとわかっている。
でも、病院の予約を入れるということは、渉と別れた後の予定を入れることになる。

考えたくないことを考えてしまうことが怖くて、避けてしまっている私・・・