運命の一夜を越えて

二人で食事をすると、渉は私をソファに座らせて食後のお茶をいれてくれた。
そして、なぜかお笑い番組をかけてから、「5分であがる」と言って浴室へ向かった。


渉は本当に5分くらいでシャワーから上がってきた。

「自分は濡れてるし」
髪はびしょびしょで、今度は私が渉の手をひいて浴室に戻すと、渉を椅子に座らせてその髪を乾かした。

短髪の渉の髪はすぐに乾く。

いつもは渉のつむじを見られないから、貴重な気がして髪が乾いてからもしばらく私はドライヤーで乾かすふりをしながら、その髪を撫でた。

「サンキュ」
椅子から立ち上がった渉は私の体を抱きしめた。

「寝よっか」
「・・・うん」