運命の一夜を越えて

しばらくして、渉は特製のチャーハンとスープを作ってくれた。
シンプルな材料なのに、ご飯粒一粒一粒にちゃんと味が絡んだチャーハン。渉のように優しい味わいのあるスープ。

渉は手際がかなり良かった。

小さいころからお母さんが病気になった時から料理をしてきたという渉。
実家で暮らしているときは忙しいお父さんにかわって家事全般を引き受けていたらしい。

どおりで部屋の中もきれいだ。

手伝おうとする私に、渉は寝室から持ってきた毛布をぐるぐる巻きにしてから、ソファで待つように言った。今度は私が犬扱いらしい・・・。

たくさん涙を流しつくしたからか、心から笑えるような気がした。

胸がいっぱいであまり食べられない私に心配そうな顔をしながらも、残したチャーハンとスープをたいらげた渉は、デザートのアイスクリームを持ち、ソファに来た。