運命の一夜を越えて

そんな欠陥品である私は、まだ渉にそのことを話せていない。

きっと渉は欠陥品であると私が打ち明けても優しく包み込んでくれるだろう・・・

それでもいいと受け止めてくれるだろう。


でも・・・

小さな女の子に向けるあの優しい顔を見ていれば、渉がきっとわが子がいたらその子に大きな愛情を注ぐとわかっている。
そして、渉は大きな幸せを感じられるとわかっている。

私にはそんな大きな幸せをあげられない現実で、渉も、そして私も、心の奥に罪悪感を持ったまま一緒にいることになる。

そんなの・・・本当の幸せじゃない。
こうして小さな子を見るたびに・・・家族を見るたびに・・・寂しさを感じてしまうだろう・・・