運命の一夜を越えて

私が渉にお願いして寄ってもらった場所は、町はずれにある大きな総合病院だった。

「ここ?」
「うん」
私に案内されるがままに病院の駐車場に車を停めた渉が私の方を不思議そうに見つめる。

そんな渉に私は何も言わずに、先に車を降りた。

すぐに運転席から渉が降りてくる。

「こっち」
私は後ろから私についてくる渉に手を伸ばした。

すぐにその手を取り私と並んでくれる渉。

大きくてあたたかい渉の手をギュッと握りしめると、渉はしっかりと握り返してくれた。


ゆっくりとその場所へ私は進んだ。