運命の一夜を越えて

お弁当の内容はまぜごはんのおにぎりと、漬物と唐揚げとおひたし程度。
それなのに大感動で食べてくれている。

もっとちゃんと作ればよかったかな・・・

そんなことを思いながら私もおにぎりを食べた。

「うまい!唐揚げ、絶対また作って」
「・・・うん」
「あー幸せだなー」
あっという間にお弁当箱を空にした渉。

私たちはサービスエリアでデザートを買うことにした。

「何にしようか」
週末のサービスエリアは思ったよりも混んでいて、私は渉の大きな体の後ろにぴったりとついて歩いた。
「ほら」
振り返りながら話をしていた渉が私の方に手を伸ばした。