運命の一夜を越えて

私は持ってきた渉からのプレゼントのブランケットを出して自分の膝にかけた。

「使ってくれてるんだ」
「うん。気に入っちゃった」
コートを脱いで運転席に座る渉が嬉しそうに微笑んだ。

「これ、よかったら」
渉は私に温かいカフェオレとチョコレートをくれた。
「私からはこれ」
お返しに私からはブラックコーヒーとミントガムを渡す。

お互いに・・・相手の物だけ買って自分のものを用意していないことまで同じだ。

「本当に俺たちって似すぎだろ」
「ね」
びっくりするくらい考えが同じで笑い合いながら渉は車を走らせた。

車だと2時間以上かかる道のり。
やっぱり渉の運転は上手で、ナビを見ながら的確に道を進んでいく。