運命の一夜を越えて

次の日、渉は私の家の前に車を停めて待っていてくれた。

ダークグレーのパンツに白のシャツ。ショート丈の黒のダッフルコート。

私はその姿を見て思わず笑ってしまった。
渉も同じように私の姿を見て笑っている。

私はダークグレーのロングスカートに白のシャツ。ショート丈のモカ色のダッフルコート。

「リンクしすぎだろ」
そう言ってさらに笑う渉。

打ち合わせしていないのに、前回も今回も似たような恰好をしている。

「今日はよろしくお願いします」
私は笑いながら頭を下げた。
「安全運転頑張ります」
渉はそう答えながら助手席の扉を開けた。