運命の一夜を越えて

「子供、好き?」
思わず聞いてしまった。

言っておきながら急に心拍数が上がってしまう。

こんなこと聞いてどうするつもりなのよ、私。

きっと渉は子供が好きだって返事をするはずだ。
だってこんなにも優しい人だもの。

こんなにも優しく笑う人が、子供が嫌いなわけないじゃない。

子供が好きだって返事が返ってきたら・・・じゃあ私は子供が産めないので、さようならってでも言うつもり?

言ってしまった言葉に後悔をしながら私は少しうつむいた。

「どうかな。わかんない。」
「え?」
意外な返事が聞こえてきて、私は顔をあげた。