運命の一夜を越えて

「楽しかった~!」
今日のデートは完全に渉の考えたコース。

私に何か意見を言われてもどうしたらいいかわからなかったから、リードしてくれることがありがたいと思いながら私は渉が一生懸命考えてくれたデートにわくわくしている。

映画が終わると、同じビルの中にあるレストランへ向かった私たちは、おいしい和食料理を食べながら、映画の話をして盛り上がった。

話題は観たばかりの映画だけではなく、年末年始中に観た番組にまでおよんだ。

渉の実家は北海道だから、雪のひどい冬は実家に帰省はしていないらしい。

「見せたいなーすごいから。俺、いつか北海道に戻りたいなって思ってんだ。」
地元の話をするとき、渉はすごくきらきらとした目をしていた。

「食べ物もおいしいし、景色もいいし、それに人がいいんだよ。」
「そうなんだ」
こっちまでうれしくなりそうなほど生き生きと話をする渉。