運命の一夜を越えて

「どうしてですか?嘘つきじゃないですよー。」
自分の中で一番嫌いな女性キャラになり切って返事をする。

「また嘘」
「何がですか?」
「さっきの笑いも、今のそのキャラも。」
的確なことを私に言ってくるその男性は、ほかの女性陣が狙っていた男性。

よくその姿を見もしなかったその男性を見る。

ヒールを履いている私はその男性の肩くらいまでしか身長がない。
見上げないとその人の顔は見えない。

細身の長身。
その体型だけでも多くの女性がイケメンに分類するタイプ。

髪は少し茶色でサラサラな髪を自然な束感を出す程度にセットしている。
顔・・・ちっさいなー。目鼻立ちははっきりとしていて、小さな顔はかなり整っている。

女性陣が必死になるのはわかる。
でも・・・私にとっては一番避けたいジャンルの男性だ。