『終わらない夢』を読んでいただきありがとうございました!

この物語自体は序章に過ぎず、謎に満ちた部分は次以降の物語で解けていきます。引き続き、優奈たちの新たな物語もよろしくお願いします。


さて、この『終わらない夢』のコンセプトは、タイトルにもある通り『夢』であったり、何度も出てきた『本当の世界』です。実は自分が見ている景色は夢に過ぎず、だれかの想像や妄想でのみできた世界なら?そんな世界なら、だんだん辻褄が合わなくて、最後にはきっと壊れてしまうのではないか…そんな想いを込めました。


おそらく、ここまで読んでいただいた方の大半は「つまりどゆこと?」と聞きたい気持ちだと思われますので、この物語のまとめをしていきます。語られなかった部分もあるので、考察等に使ってください!



優奈が生まれて5年後、優奈の母親が事故で亡くなる。それ以降、父親は仕事の量を増やし、家にいる時間が少なくなっていく。同時に転勤も増え、優奈は2年に1度のペースで転校を余儀なくされる。

優奈が中学生の時、雪と出会う。雪は優奈をどうしようもないくらい好きになるが、恋は叶わないと悟る。諦めきれない雪は、『死んだ人間と関わると、その人間の感情が流れ込む』ことを信じ、自殺を決める。
しかし、無理やり現世に戻ったせいで、雪にとっては苦しい世界になった。優奈は雪を覚えていない、などの『都合の悪い世界』となってしまった。

数年前、放火事件が起こる。犯人は雪が雇った、犯罪グループ『ハザード』の手下。雪は必死に優奈の気を引こうと足掻くが、無意味に終わってしまった。
この時、雪の義理の姉である瑠夏は、雪がおかしくなってしまったことに気づく。

物語が始まり、『河津村』にて、翔、咲也、瑠夏と出会う。咲也から渡された鈴には、『他人の思い出を見られる』能力もあった。そのため、咲也の過去も少し見ることができた。雪の過去を知れたのも、この鈴によるもの。

鈴を介してようやく雪と会った場所は、俗に言う『あの世』で、そこはかなり表面に近い場所。魂の出入りが激しいため、強い風がよく吹いている。
雪が現世に現れているのは、単に見えるだけで、触れ合うことはできない。

物語の序盤に、優奈が『ふつうの暮らし』を望んでいたが、瞳の色が翔と同じ紺色である人間は、遠い存在の神から生まれ、純粋な血筋であるため、願いを叶えることはできなかった。他にも、優奈が願いを口にしたことにより、もっと遠のいてしまった。

この物語の世界は、雪による『都合の悪い世界』であって、本当の世界ではない。そして、優奈らが『本当の世界に戻る』というのは、別の世界に飛ばされることを知らないため、徐々におかしくなっていく世界に、優奈は戸惑いを隠せずにいた。



解説は以上となります。私の拙い文章力では、分かりにくい箇所しかなかったと思いますが…これから成長していけたら、と思います。

長々とお話ししましたが、なにかご感想があればどんどん書き込んでいってください!アドバイス等もありがたく頂戴いたします!(あ、でもアンチ的なコメントはしょんぼりしちゃうので、やめてほしいですね…)


改めて、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!


しふまる