その日俺はなんて言うか……うーん……
めっちゃくちゃ不思議な夢を見たってことにしとこう。
小さい時の夢だった。確か8歳くらいだ。
正人と遊んでいた。


正人「早月〜!強いの行くで〜!」

正人は俺にボールを蹴ってきた。
サッカーをいつもの公園でしている。
ボールは大きく右に逸れた。

早月「おい!どこ蹴ってるねん!」

正人「つま先で蹴ってもうたんや!ごめんやん!」

俺はボールを取りに行った。公園の柵を超えてボールは道路に転がっていた。

「危ない!」

誰かが叫んだようだった。
俺は驚いて横を見ると目の前に車が居た。


その瞬間ハッとして目が覚めた。
小さい時の夢だ。引かれて1ヶ月入院したホンマに最悪の出来事。
(なんでこのタイミングでこんな夢見なあかんねん)
などと俺は思っていた。


しかし俺が夢から覚めていたのは、
いや、実際は覚めていなかった。とにかくその時自分がいたのは謎の空間だった。


周りは真っ暗。しかし前方には赤に光る謎の灯りが照らす道のようなものを作っていた。俺はその道のようなところの途中で寝転がっていたのだ。


(なんやここ。え?これなんの夢?)


とにかくパニックだった。それくらいしか覚えていない。なぜならその後にとんでもない事が起こったからだ。



道の先から人影が見えてきた。かなり遠くにいた人影がこっちにどんどん近づいてくる。
怖いはずなのに何故か逃げる気にはならなかった。(ホンマによくわからんやつ笑)