異端者はひとり残らず殺される。
 そんな街でもなんとか生きる。
 息が詰まりそうだ。
 赤い頭巾を被って、いつまでこの髪を隠せばいいの?
 ある日風が吹いて、ボロボロの赤い頭巾は飛んで行ってしまった。
 ああ、終わった。
 「美しい髪だ」
 そう言ったのが彼である。
 これが出会い。