「今日で付き合って二年になるのね」

「うん!これお祝い!」

付き合って二年目の今日、二人はプレゼントをお互いに交換し合った。華恋はお揃いのネックレスを、萌音はガーベラの花束を渡す。

「可愛い!お揃いのネックレスなんだ。大切にするね」

そう言い笑う萌音を抱き締め、華恋は「私もこの花、大切にする」と言う。幸せでたまらない。堂々と恋をしているんだと言えなくても、十分すぎるほど幸せだ。

「華恋ちゃんは、高校卒業後の進路どうするつもり?」

萌音に訊かれ、華恋は「進学かしら。ちゃんと勉強してるわよ」と答える。

「私も進学予定だから一緒だね」

そう萌音は笑い、「なら……」と華恋はある提案をする。萌音は「勉強頑張れそう!苦手な数学と英語」と顔を真っ赤にしながら言うのだ。

「高校卒業したら、一緒に暮らさない?」

その願いが叶えばいい。萌音と離れて家に帰っている時、華恋は何度も思った。

「ただいま」