二人は指を絡め合わせ、微笑む。そしてどちらからともなく唇が重なった。
小さな恋の蕾が花を咲かせた瞬間だった。これから、その花はどんどん咲いていく。
そしてこの恋は、愛へと変わっていくのだ。
生まれて初めてできた恋人という存在に、華恋はずっと胸が高鳴って止まなかった。気を緩めると頬を赤く染めてしまいそうで、グッと堪えて生活する。同性愛など、両親が認めてくれるはずがない。
「萌音」
「華恋ちゃん」
デート中に名前を呼ぶだけでも幸せで、華恋は誰もいないことを確認して萌音にキスをする。チュッ、と優しいリップ音が響いた。
「もう!こんな外で!」
萌音はそう言い顔を赤く染め、またその唇に触れたいと華恋は思ってしまう。その気持ちを抑え、「ごめん。キスしたくなっちゃった」といたずらっ子のように笑うのだ。
デートだからといって二人が背伸びすることはなく、友達だった頃と同じようにカラオケなどで遊ぶ。そして気付けば、互いに高校三年生になっていた。
小さな恋の蕾が花を咲かせた瞬間だった。これから、その花はどんどん咲いていく。
そしてこの恋は、愛へと変わっていくのだ。
生まれて初めてできた恋人という存在に、華恋はずっと胸が高鳴って止まなかった。気を緩めると頬を赤く染めてしまいそうで、グッと堪えて生活する。同性愛など、両親が認めてくれるはずがない。
「萌音」
「華恋ちゃん」
デート中に名前を呼ぶだけでも幸せで、華恋は誰もいないことを確認して萌音にキスをする。チュッ、と優しいリップ音が響いた。
「もう!こんな外で!」
萌音はそう言い顔を赤く染め、またその唇に触れたいと華恋は思ってしまう。その気持ちを抑え、「ごめん。キスしたくなっちゃった」といたずらっ子のように笑うのだ。
デートだからといって二人が背伸びすることはなく、友達だった頃と同じようにカラオケなどで遊ぶ。そして気付けば、互いに高校三年生になっていた。


