萌音に聞き返され、その時初めて華恋は自分の言ってしまった言葉に気付く。取り消そうとしても取り消せない。この気持ちは嘘ではないのだから。でも、それが許されないのがこの国である。
「ご、ごめんなさい。困らせるようなことを言って……」
慌てて華恋は逃げようとした。しかし、その手を萌音に強く掴まれる。
「待って!あのね、私、渡したいものがあるの!」
萌音が華恋の前に出したのは、真っ赤なバラの花束。花束といっても七本しかない。
「バラの花言葉はわかるよね?本数の意味も……」
顔を真っ赤にしながら萌音は言う。華恋は花言葉や本数の意味を思い出し、「本当に?」と胸を高鳴らせた。
バラの花言葉は、あなたを愛しています。そして、七本の本数の意味はひそかな愛。両片想いだったのだ、ずっと。
「女の子同士っておかしいかな?」
不安げに訊ねる萌音に、華恋は首を横に振る。
「そんなことないわ。愛や恋に性別なんて関係ない。少なくとも、私は今とても幸せよ」
「ご、ごめんなさい。困らせるようなことを言って……」
慌てて華恋は逃げようとした。しかし、その手を萌音に強く掴まれる。
「待って!あのね、私、渡したいものがあるの!」
萌音が華恋の前に出したのは、真っ赤なバラの花束。花束といっても七本しかない。
「バラの花言葉はわかるよね?本数の意味も……」
顔を真っ赤にしながら萌音は言う。華恋は花言葉や本数の意味を思い出し、「本当に?」と胸を高鳴らせた。
バラの花言葉は、あなたを愛しています。そして、七本の本数の意味はひそかな愛。両片想いだったのだ、ずっと。
「女の子同士っておかしいかな?」
不安げに訊ねる萌音に、華恋は首を横に振る。
「そんなことないわ。愛や恋に性別なんて関係ない。少なくとも、私は今とても幸せよ」


