「卵、何個?」

突然、直樹が愛宝に話し掛けた。

「二卵生だよ。
そっちは?」

「一個」

「一卵性か…」

卵、何個?だけでよくわかるな、と陽一は感心している。

「仲良くなりたい」

さっきまで、3年生の双子に興味すら持たなかったくせに、実物が美人だったからって都合良すぎ。

素良はあきれている。

「いいよぉ。
そっちの子は?」

愛宝が素良を見る。

「僕も仲良くなりたいです」

「OK♪」

愛宝は笑う。