「ねえ、支恩、これかわ…」
支恩が何かを眺めている。
しかもずっと。
「どうかした?」
「これとかどう?」
支恩がマグカップを差し出してきた。
「可愛いねそれ!」
支恩が眺めていたマグカップのデザインは白地にパステルカラーの風船が飛んでいる2つセットのものだった。
支恩の方は青と紫の風船、私のは黄色、オレンジ、ピンクの風船。
2つのカップが繋がって飛んでいるようにみえるものだった。
「支恩センスいいね。これ買っちゃお!」
「よしっ。俺買ってくるから外の椅子で待っててね。」
少し、嬉しそう。
「ほんと!ありがとっ」
「う、うん。」


