ー更に2年後ー



今日は、羅糸と付き合って10年記念日だ。



早いことにもう10年もたっていた。



自分でも驚いている。



俺は、ずっと羅糸への愛が増している。



そんな羅糸に今日はプロポーズをする。



俺が、親父の会社の副社長になって仕事に慣れてきたらって思ってて、それが今だ。



喜んでくれますように。



今日は、お互い仕事があるから6時半に高級レストランの中で待ち合わせだ。



ちなみに今は6時で、もう俺は中で待っている。



「富崎支恩様のお席はこちらでございます。ごゆっくりどうぞ。」



あ、来た。



「支恩、お仕事、お疲れ様。」



「うん。羅糸もね。」



「今日ね、注文してくれてたお客さんのウエディングドレスの受け渡しで、最終調整の時に着てもらったんだけど、すごく綺麗だったんだ〜。」



「そうなの?そのお客さん、羅糸のドレス着れて幸せだね。」



「そうかな〜?喜んでくれてよかったな〜」