「あ。確かに、そうだった…。」
少しほっとした。
「それで、羅糸ちゃんは、なんでご立腹だったの?」
「支恩が、皆に取られちゃいそうだったから…。」
「無駄な心配はしなくていいですよ。俺の彼女様っ。生涯俺は、羅糸しか愛せないからね。」
「支恩ってば…。」
「あのさ…。アツアツなとこ申し訳ないんだけど見てるこっちがすげえ恥ずかしいんだけど。」
空君がそう言った。
「え…?」
気づいたら、教室の外にまで人が沢山来ていた。
「は、恥ずかしい…」
「じゃあ、俺の弟子にチョコレート貰われたくない子は持って帰ってね〜。」
支恩が、皆にそう言った。
〈あんなの見たら、渡せないよね。〉
〈羅糸様の幸せのために私は持って帰る!〉
〈私も!〉〈私も!〉
どんどん人が取りに来て、机からは、ほとんどのチョコやらクッキーやらがなくなって行った。
おおお。なんか、すごいものを見た気分。
「よし、じゃあ帰ろっか。」
「うん!!」
支恩と手を繋いで帰った。


