「ミラ〜!!」

金髪の双子の男女がノックもせずにドアを開けた。二人とも元気に街であったことを話す。しかし二人同時に話すため、何を言っているのかわからない。

「ちょっと落ち着きなさい」

「二人同時に話したらわかんないよ〜」

ミラは笑い、ルカーナは呆れたように言う。双子の姉のリアと弟のレイはニコニコと笑った。

「ごめ〜ん。街がとっても楽しくて!」

リアがそう言いながらミラに抱き付く。この船に乗っているメンバーの中で最年少の二人はとても明るく元気だ。トラブルを引き起こすこともあるが、この船ではみんなの笑顔のきっかけとなっている。

「そう言えば、カイルから聞いたよ!次の目指す場所はいよいよ「夢の島」なんだよね!?」

レイが瞳を煌めかせ、ミラとルカーナは「そうよ」と頷く。すると興奮している二人は「やった〜!」とはしゃぎ、飛び回り始めた。

「ちょっと!病気の人もいるんだから静かに!」