初めて死にたいと思った中学2年生夏
暑く溶けてしまいそうな夏

今思うとくだらない理由で死にたいと口に出したあの日
君はこの後もっと、死に急いで潰れていくよだから、今はもっと楽しんでと伝えてあげたい。もう遅いけど。

高校生、入学して3週間後家の最寄り駅で黒のワンボックスカーにのった4人にレイプされた。嘘だとフィクションだと笑えるならそうしたいが実話である。
汚い自分と向き合うことが出来ず、死を選んだ。死ねなかった。毎日死にたいと思っていていざとなると恐怖心が募り向こう側には行けないもんだ。

そんな時君に出会った。僕を綺麗だと言い続けた君。僕を浮気相手にした君。僕を愛しているからと暴力を振り続けた君。
依存し続けた僕。
そんな君は彼女と結婚し今では父になり、パパと呼ばれている。
好きだった、君しかいなかった。
でも君は可愛くないと僕を捨てた。

それから僕は可愛くない汚い僕と向き合わなきゃいけなくなった。
向き合えなくなった。もうしないと決めていたリストカット。
母にばれた、『普通の子になって』泣きながら言われた。
謝ることしか出来なかった。

そして僕は可愛くない汚い普通じゃない僕を背負う。

背負いきれなかった。
太陽の光が刺し今日も生きてるのかと確認する。
そんな毎日を過ごしていたら、太陽が刺しても生きているのかわからなくなった。

今日も痛みが生きていることを実感させてくれた。