なんだか重々しいドア。
トントン。
「失礼します」
萌さんのワントーン下がった声。
これは仕事用らしい。
「今日から配属になった、今井栞奈さんです」
そう言われ、私も1歩2歩と部屋に入る。
そこは、秘書課のオフィスとは絨毯の厚みの違う部屋。
どうやら、ここが専務室ってことみたい。
と言うことは、目の前のこの人が専務。
専務って言うからには中年の割腹のいいおじさんを想像していたけれど、目の前の男性は全く違った。
メタルフレームのめがねときちんと整えられた髪型のせいでキリッとした印象のイケメン。
それにしても、随分若いな。
「栞奈さん」
萌さんに声をかけられ、立ち尽くしていた自分に気づいた。
「今井栞奈です。よろしくお願いします」
「松田です。君は、新卒なんだよね?」
怪訝そうに私を見る専務。
「はい」
勤務経験は全くない。
「しばらくは秘書室で私について勤務をしてもらおうと思っていますので」
何か言いたそうな専務に、萌さんがフォローしてくれる。
「それが良いね」
はあぁ。
勤務未経験の秘書はあまり歓迎されていないらしい。
それにしても、整った顔立ちのくせに印象は最悪。
笑顔もないし、不満を隠そうともしない表情が威圧的。
思わず目つきが悪くなりそうになる私の肩を、萌さんがポンと叩いた。
トントン。
「失礼します」
萌さんのワントーン下がった声。
これは仕事用らしい。
「今日から配属になった、今井栞奈さんです」
そう言われ、私も1歩2歩と部屋に入る。
そこは、秘書課のオフィスとは絨毯の厚みの違う部屋。
どうやら、ここが専務室ってことみたい。
と言うことは、目の前のこの人が専務。
専務って言うからには中年の割腹のいいおじさんを想像していたけれど、目の前の男性は全く違った。
メタルフレームのめがねときちんと整えられた髪型のせいでキリッとした印象のイケメン。
それにしても、随分若いな。
「栞奈さん」
萌さんに声をかけられ、立ち尽くしていた自分に気づいた。
「今井栞奈です。よろしくお願いします」
「松田です。君は、新卒なんだよね?」
怪訝そうに私を見る専務。
「はい」
勤務経験は全くない。
「しばらくは秘書室で私について勤務をしてもらおうと思っていますので」
何か言いたそうな専務に、萌さんがフォローしてくれる。
「それが良いね」
はあぁ。
勤務未経験の秘書はあまり歓迎されていないらしい。
それにしても、整った顔立ちのくせに印象は最悪。
笑顔もないし、不満を隠そうともしない表情が威圧的。
思わず目つきが悪くなりそうになる私の肩を、萌さんがポンと叩いた。



