ゆっくりと近づいてくる渉さん。
運転席を降りた健さんも、私の横に並んだ。
「栞奈」
疲れ切った声。
きっと仕事が忙しいはずなのに、慌てて駆けつけてくれたんだ。
「ごめんなさい」
言いながら、涙がこぼれた。
「何で俺に黙って危ないことばかりするんだよっ」
やっぱり叱られた。
でも、
その表情が悲しそうで、胸が締め付けられる。
「どうして1人で行ったんだ?」
「凜さんに呼ばれて・・・」
「なんで、俺に連絡しなかった?」
「仕事で忙しいと思ったから・・・」
「仕事よりも栞奈が大事だって、何度言わせるんだっ」
「だって」
「だって?」
「私は凜さんのように、渉さんの力にはなれないから。せめて邪魔はしたくないと思って」
でも、結果がこれ。
結局、余計に心配をかけてしまった。
私はなんてバカなんだろう。
「渉、そんなに怒るな。栞奈ちゃんだって怖い思いをしたんだから」
健さんの助け船。
「ああ。悪かったな、健。ありがとう」
珍しくお礼の言葉を口にした渉さんに、健さんも目を丸くしている。
「お婆さまの目は間違ってないみたいだな」
ボソリと呟いた健さん。
「何だよ」
「いや、渉に礼を言われる日が来るなんて思ってもみなかったから・・・明日は雪が降るかなあ」
なんて失礼なことを言っている。
「やかましいっ」
やっぱり、いつもの渉さんだ。
運転席を降りた健さんも、私の横に並んだ。
「栞奈」
疲れ切った声。
きっと仕事が忙しいはずなのに、慌てて駆けつけてくれたんだ。
「ごめんなさい」
言いながら、涙がこぼれた。
「何で俺に黙って危ないことばかりするんだよっ」
やっぱり叱られた。
でも、
その表情が悲しそうで、胸が締め付けられる。
「どうして1人で行ったんだ?」
「凜さんに呼ばれて・・・」
「なんで、俺に連絡しなかった?」
「仕事で忙しいと思ったから・・・」
「仕事よりも栞奈が大事だって、何度言わせるんだっ」
「だって」
「だって?」
「私は凜さんのように、渉さんの力にはなれないから。せめて邪魔はしたくないと思って」
でも、結果がこれ。
結局、余計に心配をかけてしまった。
私はなんてバカなんだろう。
「渉、そんなに怒るな。栞奈ちゃんだって怖い思いをしたんだから」
健さんの助け船。
「ああ。悪かったな、健。ありがとう」
珍しくお礼の言葉を口にした渉さんに、健さんも目を丸くしている。
「お婆さまの目は間違ってないみたいだな」
ボソリと呟いた健さん。
「何だよ」
「いや、渉に礼を言われる日が来るなんて思ってもみなかったから・・・明日は雪が降るかなあ」
なんて失礼なことを言っている。
「やかましいっ」
やっぱり、いつもの渉さんだ。



