「ねえ栞奈ちゃん。最近専務の機嫌がいいと思わない?」
昼休み明けの勤務時間。
周りに誰もいないのをいいことに、萌さんが口にした。
「そうかもしれませんね」
言われてみれば、怒ることも黙り込むことも少なくなった。
「凜さんと上手くいっているのかしら」
凜さん。
そう言えば、ここのところ頻繁に姿を見かける。
「このあいだ、栞奈ちゃんのことを聞かれたのよ」
「私ですか?」
「そう。家はどこなのとか、彼氏はいるのかしらとか、」
「そうだったんですか」
理由は想像がつく。
先日、お屋敷で鉢合わせして以来私に向けられる視線がきつくなってるし、何か言いたそうにもしている。
ただ、私は私でなるべく話さないように避けているんだけど。
聞かれても答えようがないし。
そんな時に限って、
「こんにちは」
凜さん登場。
「いらっしゃいませ」
私は笑顔を作って頭を下げた。
「専務はまだ会議中で」
萌さんが説明しようとして、
「いいの。今日は今井さんに話があるから」
「今井ですか?」
萌さんも警戒オーラが出ている。
「大丈夫。虐めたりしないから。どうやら共通の知人がいるらしくて、その話がしたいだけ」
共通の知人。
渉さんのことだよね。
「少し、お話しできるかしら?」
にっこり笑顔の凜さん。
「分かりました」
断わる理由が、見つからなかった。
昼休み明けの勤務時間。
周りに誰もいないのをいいことに、萌さんが口にした。
「そうかもしれませんね」
言われてみれば、怒ることも黙り込むことも少なくなった。
「凜さんと上手くいっているのかしら」
凜さん。
そう言えば、ここのところ頻繁に姿を見かける。
「このあいだ、栞奈ちゃんのことを聞かれたのよ」
「私ですか?」
「そう。家はどこなのとか、彼氏はいるのかしらとか、」
「そうだったんですか」
理由は想像がつく。
先日、お屋敷で鉢合わせして以来私に向けられる視線がきつくなってるし、何か言いたそうにもしている。
ただ、私は私でなるべく話さないように避けているんだけど。
聞かれても答えようがないし。
そんな時に限って、
「こんにちは」
凜さん登場。
「いらっしゃいませ」
私は笑顔を作って頭を下げた。
「専務はまだ会議中で」
萌さんが説明しようとして、
「いいの。今日は今井さんに話があるから」
「今井ですか?」
萌さんも警戒オーラが出ている。
「大丈夫。虐めたりしないから。どうやら共通の知人がいるらしくて、その話がしたいだけ」
共通の知人。
渉さんのことだよね。
「少し、お話しできるかしら?」
にっこり笑顔の凜さん。
「分かりました」
断わる理由が、見つからなかった。



