カフェのイケメン君が私のウソ彼です

笑うな、って言いながら私の頭をぐしゃぐしゃにする。


「ごめんなさい、浩くん。」


顔をみてあだ名で呼ぶ。
ちょっと顔を赤らめている宮くん改め浩くん。


私が宮くんって呼び始めたときもこんな顔したのかな。
それを覚えていないのは惜しい。


心の中で何回も浩くん、とつぶやく。
私だけの呼び方なような気がして嬉しくなる。


「あ~もう。潤ってずるい。てか潤、敬語、直す気ないでしょ。」


「そんなことは……」


「分かった。これから敬語使ったらキスするから。」


キ、キ、キス⁈
ボッと顔が暑くなるのが分かる。


僕、本気だけど?って笑いながらさらにからかって楽しんでいる。