私の残された時間をこれ以上削られるのは耐えられない。
普段は言い返したりなんて絶対にしないけれど、これだけは譲れなかった。


「平日は無理です。それに藤堂さんとの会うことだって。私には残りの1年があるんですよね。その時間をもう減らさないでください。」


負けないと心を強く持って悪魔の目を見返す。


久しぶりに言い返した私に驚きの表情を一瞬みせたものの、すぐに余裕な表情へと変化する。


「何を勘違いしているんだ。お前にはもうすでに自由なんてない。藤堂君とは1年後には籍を入れる。一度も会わずに結婚するつもりか。」


悪魔のなかでは私が1年後に藤堂という人と籍を入れることは決定事項だ。