明日にでも、っていうのは会計が宮くんだと帰るときふざけて言う。


前はただの冗談だったけれど、最近は足しげく通っているから本当になっちゃう日があったりする。


いつからこんな返しをしているかは分からないけれど、毎度のそれは私の気持ちを少し明るくさせてくれる。


ゆっくりと帰路を歩く。
ポケットの中のスマホが振動した。
見なくても連絡をしてきたのが誰かが分かってしまう。


悪魔だ。


あの日から必ず週末に予定をいれてくる。
あと1年の自由が許されていたはずなのに、そんなことはお構いなしだ。


来年の為に必要だという理由でいろいろな人と引き合わさられる。礼儀やマナーをもう一度教え込まれる日もある。


そんなことを付け焼き刃でやってもそのうちボロが出るから、どうしょうもないと思う。


私の意見なんて悪魔に届くはずもないんだけれど。