15年前、初めて君に出会った。
俺からの一方的な一目惚れだった。
時を重ねていくうちに、好きで好きで堪らなくなっていった。
同じ高校や大学に進み、就職先まで一緒の場所なんて偶然誰が信じるだろうか。
ストーカーと呼ばれても仕方がない、こじらせた男が選んだ選択肢の中心にいつだって君が居た。
君が居ない人生を歩いていく自信などない。
こちとら10代から美麻との結婚を夢見ていた。 だから俺の夢を叶えてくれたのは、紛れもなく君だ。
君の彼氏になりたい。
君の家族になりたい。
君と家庭を一緒に築きたい。 15年間、その想いだけは変わった事がない。
俺と結婚出来る奇特な女は美麻しかいない。 君と生涯一緒に過ごせる以上の幸福は俺にはない。
美麻の頬の赤いあざも、それに伴う心の傷跡ごと、君を抱きしめる。
15年越しの奇跡が、やっと実を結ばれ、今日ようやく叶った。