今日の結城社長はスーツに身を包んでいた。何度会っても華のようなオーラがある人だ。

そしてそんな彼女に話を掛けられたら、嫌でも周りから注目される。 ちらりと周りを見回すと、大河さんはスタイルの良い女性数人に囲まれていた。

見る人見る人、何故日本人離れした容姿をしているのだろう。 けれど華やかな彼女達と、大河さんはお似合いだった。そもそも私と隣で並んでいる方が不釣り合いなのだ。


「ああ、心配しなくていいわよ。 コレクションとかに出ているモデルさん達なのよ。 LILI BULEのコスメも使って貰ってるから付き合いもあってね。
ああいう派手な女性は大河のタイプじゃないわ。」

どうやら私の考えている事など結城社長にはお見通しらしい。

「モデルさん達なんですか…実際に近くで見るとお綺麗ですね…」

「そう?整形ばかり繰り返してて顔が崩れてきてるじゃないの」