「…佐藤さん、朴さん」
あぁ、2年ってあっという間だった。
長いと思っていた月にがこんなに短い者だったなんて。
「約2年間ありがとうございました」
この人たちともっと一緒に働いてたかった。
___と思ったのもつかの間、春休みに入ってすぐ佐藤さんに誘われてランチをすることになった。
「久しぶり林檎ちゃん」
「久しぶりって、たった1週間と少しじゃないですか」
「割と元気そうでよかった」
「朴さんも」
一生会えないわけではなかったけど、意外と早かったなと思った。
それから美味しいパスタを口にして、私の進路の話をちょこっと、佐藤さんの惚気だったり珍しく朴さんが愚痴を漏らしたりもした。
そんな時、
「あっ」
と朴さんが何かを思い出したように声を上げた。



