ずっと気づかなかっただけ。

チカくんの教室につく。

4人で教室を覗き込む。

先輩の教室だからズカズカ入っていけないし…

いや、まぁ、同学年でも難しいけどさ!

覗き込むと、

廊下と反対側の窓際の1番後ろの席に、

チカくんとクマさん。

ど、どうやって声をかけよう…

4人で顔を合わせてると、

「1年生?誰か呼ぶ?」

透き通った声で話しかけられる。

わっ!

「す、すごい美人さん!」

「バカ!口から出てる」

「はっ!すみません!あの、チカくん…水瀬先輩呼んで頂いてもいいですか?」

思わず出た言葉をなっちゃんに指摘されて、

慌てて謝罪して本題を伝える。