「話、途中だったんだけど?」

チカくんが横に腰を下ろすから、

思わず少し距離を取る。

「…真白。なに。」

少し不機嫌そうな声。

うう、顔が見れない…

顔を見れないまま、

「あの、ね、ここの問題…ぶっ、」

わからないところを指さしてると、

ほっぺを掴まれて、

チカくんの方を向かされる。

「なんで、目合わせないわけ。さっきの発言引いてる?」

恐る恐るチカくんに視線を向けると、

少し悲しそうな顔で。

私のほっぺをぷにぷに片手でつまみながら、

不安そうに聞いてくる。

うっ、かっこかわいい!!

いや、そうじゃなくて。

「ひ、引いてない!」

「じゃあなんで急に目を合わせないわけ。」

「え。いや、私はチカくんが特別で、今後もそれは変わらないと思ってて…勝手にチカくんもそうだといいなって思ってたから…その、なんていうか…」

寂しいというか、

チカくんの特別は他にもいたんだなぁとか、

うーん、

思ったことをぽんぽん言葉にしてると、

「お前はほんと…俺だって、真白しか特別って思ったことないけど。」

と困ったように返される。