ずっと気づかなかっただけ。

「帰り、クレープ買いに行くか?」

太一がぎこちなく誘ってくれる。

気を使わせてしまっている…

「…部活動見学は?2人とももう弓道部入るって決めたんじゃ無いの?」

「締め切りはまだだし、正式な参加は1週間後からって言われたから大丈夫よ?」

なっちゃん、太一がとても優しい…。

でも2人とももう部活参加したいよね…

「うぅ、でも大丈夫、1人で帰るよ。ありがとう」

私の答えに、

「真白は?部活入らないの?」

なっちゃんが質問を返す。

うーん、部活なぁ、

中学の時は部活には入らずダンススクールみたいなのに通ってたけど…

勉強も大変そうだし高校入る前に辞めちゃったんだよなぁ…

「ダンス続けたかったけど、部活入っちゃうと頭悪いのについていけるか不安…」

そのままの気持ちを出すと、

「あれ、結城さんダンスしてたの?俺ダンスサークル入るよ!一緒に見学いく?」

横から声がする。

目線を向けると、なっちゃんと太一の間に明るそうな男の子。