ずっと気づかなかっただけ。


それからそれぞれ部屋に一回戻ってから、

チカくんの部屋でまたゆっくりする。

チカくんが美波さんとのことを話してくれて、

やっぱり酔ってて気分悪くなっちゃって、

電車乗っても降りて休んでの繰り返しで、

なかなか送れなくて時間かかったんだって。

それからお家に着いて、

勢いで告白されたけど断ったって

教えてくれた。

チカくんに抱きついて、

私もこう思ったって話をして、

ちゃんと伝え合う。

「真白、」

伝え合った後は、

2人で仲直りのキスをして、

そこから言い合いをしながらも、

私が勝利して、

今日だけは一緒に寝てくれることに。

チカくんは、

「理性の戦いで寝れない」

って嫌そうだったけど、

優しく抱きしめてくれて2人で眠った。

チカくんの温もりに包まれながら、ふと考える。

ずっと気づかなかっただけ。

幼なじみに恋してる自分に。

私はずっとチカくんの隣じゃなきゃダメなんだ。




朝になって、

部屋に起こしにきたチカくんのお父さんに見つかって、

2人で仲良く正座することになったのは、

また別のお話っ!