ずっと気づかなかっただけ。


「普通だよ。彼女なんだから。」

太一までそう目を見て言ってくれて、

「そこで1番悩んでたの?」

なっちゃんは驚いたようにいう。

うん、と頷くと、3人が笑う。

「大丈夫、普通だし、変じゃないよ。」

「千景先輩に言ってごらん、喜ぶから。」

背中を押してくれる。

「うぅ、本当に3人にはお世話になりすぎてて、どう恩返ししたら!」

「男友達No.1ならなんでもいいよ。」

太一がそう笑っていってくれる。

…好き!

チカくんとは違う好き、だけど、

本当に3人とも大好きっ!

2人で顔を見合わせて笑ってると、

「なになに?俺にも教えて!」
「私も。」

タケくんとなっちゃんも楽しそうに加わる。

…チカくんに話してみよう。

心の中で3人に改めてお礼を言って、

そう決意した。