「…外でデートする時にして。それなら人の目もあるし耐えれる。」
「お、おうちデートはだめ?」
「っ、襲われたくないならダメ。」
「わ、わかった、気を付ける。」
はぁーとチカくんが視線をそらす。
怒ってるわけじゃなくて、
困ってる感じ。
「チカくんは、私をお、襲いたくなるの?」
そらされてた視線がいきなり私を捉える。
「は?そういう気持ちになるかならないかって話?なるに決まってんだろ、俺男だし、ずっと好きなんだよ、ようやく触れられる距離にきたんだから。でも怖がらせたくないし、襲いたくないんだよ、大切にして甘やかたいわけ。それなのに、真白が…」
よっぽど私が無神経で、
チカくんの気持ちを掬えなかったからか、
溜まってた気持ちが流れるように言葉としてチカくんから溢れてて、
…反省する。
こんなに大切にしてくれて、
こんなに愛情もってくれてるのに。
私は今度はチカくんの首に手を回す。
もう一回キスしようとしたら、
手で遮られる。
「学習しろ。触れるだけのキスじゃ済まなくなる。」

