ずっと気づかなかっただけ。

チラリとチカくんをみて、

ボンっと頭が爆発しそうになる。

そうだチカくんが好きなんだ、

好きな人と2人きり!?

しかもほっぺにキスしたのバレてるし!

今までなんともなかったことが、

どんどん恥ずかしくなってきて、

ソワソワしてしまう。

「…なに、なんかあったの。」

それをチカくんは学校で何かあったと勘違いしたみたいで真剣な表情になる。

慌てて、

「ううん!特には!行き帰りも大丈夫だったよ!あ、そのノートは何?課題?」

話を変えようと、

チカくんにさっき渡した、クマさんから預かったノートを指さす。

「何もないなら、いいけど。」

そう言ってチカくんはノートを開いて見せてくれる。